| 再生医療分野に向けたバイアルボックス収納対応のiPS細胞全自動凍結保存システム  2008年に京都大学の山中先生(現職:京都大学 iPS細胞研究所 所長)がiPS細胞を発明され、ヒト細胞を利用する再生医療分野に向けた研究開発が加速しています。iPS細胞の産業応用を考えた場合、高品質に培養された細胞を高効率で大量に凍結保存する技術の確立が欠かせません。ヒトiPS細胞は凍結するのが難しく、操作する人のスキルでも差がでてしまい、一般的な凍結方法では解凍後に10%程度しか生き残らないこともあります。−80℃の冷凍庫で一晩かけてゆっくりと凍結させる方法で生細胞率(凍結した細胞が生き残る割合)を増やす方法もありますが、自動的に大量供給するには不向きでした。 このシステムは細胞試料を取り間違えることなく、確実に凍結試料の管理を行うことが可能となるiPS細胞に最適な凍結保存技術を搭載した全自動凍結保存システムです。このシステムを用いることでiPS細胞を高効率で大量に凍結保存することが可能となります。 
              iiPS細胞を使う期待の産業分野には主に二つあります。一つは、iPS細胞から網膜細胞などを作って移植する「再生医療」への活用。もう一つが、新薬を開発する「創薬」のためのツールとしての活用です。  
              
                 
                  | ・装置の概要・特徴 |   
                  | この細胞全自動凍結保存システム「クライオライブラリー アドバンス」はSBS規格の48、96ウエルバイアルボックスを収納対象とし、収納数は1ccバイアルで16,000本以上、2ccバイアルで10,000本以上となっております。装置内に搭載した画像処理カメラで大量のバイアル2Dコードを自動搬送動作中に短時間で読み取ることができます。装置内の液体窒素容器の断熱性を向上させたことにより液体窒素の蒸発量は5g以下とし、ランニングコストの低減にも貢献します。蒸発量が少ないことにより、停電時や供給元の液切れなど液体窒素が供給されない非常時においても20日間以上安全な状態で試料を保存することができます。 |   
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                  | ・従来の凍結保存容器での課題 |   
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                      試料自動入出庫機能付き凍結保存装置の主な特徴  ・試料入庫前にiPS細胞に最適な予備凍結プログラムが作動 
                        ・専用パソコンの試料管理システムソフトウェアと装置本体の自動ピッキングロボットが連動し、試料の入出庫操作と管理を自動化(取り違え事故の防止)  ・試料保存の極低温領域とロボット駆動部の常温領域を分離(確実な制御を実現)  ・優れた温度安定性 | 
 大陽日酸叶サ |   
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                  | ・当システムで課題をクリア |   
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                          |  | クライオライブラリー アドバンス |   
                          | 外形寸法 | W1200×D1235×H1970 |   
                          | 保存方式・温度 | −150℃以下(液体窒素起草保存) |   
                          | 試料収納数 |  CAPS-16000X    16,128本(1ccバイアル) 
                              CAPS-10000X    10,368本(2ccバイアル) |   
                          | 液体窒素蒸発量(容器単体) | 5リットル/日 |   
                          | 停電時の温度保持 | 20日以上 |   
                          | 運用条件 | AC100V 20A |   
                          | 付帯工事 | 液体窒素供給システム工事、排気ダクト工事、酸素濃度計設置工事 |  |  |